三原順『はみだしっ子』-MiharaJun-
白泉社文庫(全6)

グレアム、アンジー、サーニン、マックスの4人の少年は、それぞれ親に愛されず、家を出て、一緒に旅をして暮らしていた。少年達の心を傷付ける世界の中で、4人はお互いを守り、信頼し、支えあって生きていく。

凄まじいまでの心の叫び、そしてそれが周りに通じないもどかしさに、読んでいて息苦しくもなる。こんな容赦無く迫ってくる漫画は初めてだ。
しかし、真剣で、残酷で、切羽詰まって、救いが無いかのような状況の中でも、彼らはあたたかい心を通じ合せる。時に楽しくて時に苦しい世界。それが心地よかったりする。
読むたびに飽きること無くぐさぐさと胸を刺されるような気がする。ページを閉じても心に生まれたもどかしさ、救いの無さが消えないでいる。その痛みが何故心地いいかといえば・・・それは私の奥に存在しているもどかしさと似ていて、4人がそれを代弁してくれている気がするからなのかもしれない。
不朽の名作だと思う。


グレアム
アンジーと同じ歳で、リーダー格。一番しっかりして大人びて見えるが一番深い闇を心に持っていると思う。
・アンジー
オシャレでキザっぽく、意地悪でふざけて見えるけれど、実はかなり繊細である。
・サーニン
同い年のマックスと共にグレアム達の弟分。動物が好き。無口で頑固だが好きな対象に関してはかなり思い入れが強い。
・マックス
一番子供っぽいがそれが皆の救いになってる存在。おでこがかわいいなあ。
あなたは誰を好きになるでしょう?

初出:『花とゆめ』(白泉社)1975年〜1981年


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2002/6/21 inserted by FC2 system